仲間とともに歩む、
自分らしいリカバリーのプログラム
Taking Action は、「正しいやり方」を押しつけるプログラムではありません。 たくさんの選択肢のなかから、あなた自身が選び、つくり変えていく―― そんな、あなたが主役のリカバリーの旅です。
プログラムの成り立ち
Taking Action は、米国の政府機関 SAMHSA(物質乱用・精神保健サービス局)と 精神保健サービスセンター(CMHS)が開発した、メンタルヘルスリカバリーのための自助・教育プログラムです。 メアリー・エレン・コープランド博士が生み出した WRAP(ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン)の理念―― 希望・自分が主体となること・対等な関係・力を分かち合うこと――を引き継いでいます。
最大の特徴は、パブリックドメイン(著作権・知的財産権のない公有の状態)であること。 「正しい形」はなく、許可も認定制度も不要です。日本の暮らしや文化に合わせて 自由にカスタマイズして使うことができます。そのため、資格や研修を義務づけず、 趣旨に賛同するすべての人がファシリテーターになれます。
行政・非営利団体・ボランティア・ピア(当事者)が運営するグループなど、 さまざまな場で活用されてきました。日本では、長年にわたって草の根でWRAPを広めてきた ファシリテーターたちが中心となり、日本独自の形として歩みを進めています。
このプログラムが大切にしていること
Taking Action には、ほかの多くのプログラムのような「いつ・何を・どうするか」の細かな指示はありません。 かわりに、たくさんの選択肢が用意されています。 プログラムが進むにつれて、参加者自身がアイデアを取り入れ、 自分たちのリカバリーに合わせて創造的につくり変えていきます。
ファシリテーター(進行役)は、同じ困難を経験してきたピア(当事者)が務めることが多くあります。 それは、表現や学びをさまたげる上下関係や力の偏りをなくすため。 だれもが対等で、ひとりひとりの声が大切にされる場をめざしています。
また、アメリカの原本で紹介されている手法を、日本で親しまれている知恵へと 柔軟に読み替えることができます。たとえば原本の「フォーカシング」は、 日本ではマインドフルネスや呼吸を整える時間として取り入れることができます。
SAMHSA によるリカバリーの定義
リカバリーとは、自らの健康とウェルネスを高め、
自分で選んだ人生を生き、
もてる力を十分に発揮しようと歩んでいく、
変化のプロセスです。
リカバリーを支える 4 つの土台
健康・住まい・目的・つながり
健康 — Health
症状や病とつき合い、こころとからだの健やかさを支える、自分にとってよい選択を重ねていくこと。
住まい — Home
安心して暮らせる、安全な居場所があること。落ち着ける場所が、リカバリーの基盤になります。
目的 — Purpose
仕事・学び・ボランティア・家族の世話・創作など、意味を感じられる毎日の活動と、社会に参加する力。
つながり — Community
支え・友情・愛・希望をもたらしてくれる人間関係と、社会的なつながりのネットワーク。
わたしたちが大切にする こころのあり方
マインドフルネスと
セルフコンパッション
Taking Action では、つらい考え・感情・体験を、「症状」や「診断」としてではなく、 これまでの出来事への自然な反応として、やさしく受けとめます。 まずは、今ここで起きていることに気づくこと。呼吸に、からだの感覚に、そっと注意を向けること。 それがマインドフルネスです。
そして、うまくできない自分を責めるのではなく、 親しい友にかけるような、あたたかい言葉を自分にもかけてあげること。 それがセルフコンパッション(自分への思いやり)です。 リカバリーには、勇気が要る瞬間があります。だからこそ、自分を裁くのをやめ、 自分を受け入れ、自分への信頼を取り戻していくことを、わたしたちはとても大切にしています。
どんな人のためのもの?
メンタルヘルスの困難を経験している、おとなの方のためのプログラムです。 ときに、物質(アルコールや薬物など)との関係に支えを必要としている方もいます。 文化・言語・信仰・人種・ジェンダー・年齢・障害・性的指向など、 どんな背景の方も、分け隔てなく迎えられます。
長いあいだ「リカバリーなんてできない」と感じてきた方もいるかもしれません。 最初の一歩は、ほんの小さなことでかまいません。 すべての歩みが歓迎され、あなたが定義するリカバリーの道が支えられます。
About Us — 日本での歩み
Taking Action
日本語版コミュニティについて
Taking Action 日本語版コミュニティは、長年にわたって日本各地で WRAP(ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン)のファシリテーターとして 活動してきた仲間たちが中心となって歩みはじめました。
わたしたちは、日本でメンタルヘルスや依存症のリカバリーの道のりを歩む仲間どうしが、 自然に集まってできたグループです。決まった本部も、認定制度もありません。 ただ、同じ経験を持つ人どうしが支え合い、学び合える場をひろげていきたいと思っています。
資格・認定不要
特別な資格も研修の義務づけもありません。リカバリーの経験を持つ人なら、だれでもファシリテーターになれます。
パブリックドメイン
著作権・知的財産権のない公有の状態。許可不要で自由に使え、日本の文化・暮らしに合わせてカスタマイズできます。
対等なピアの関係
先生と生徒ではなく、同じ経験を持つ仲間どうし。上下関係のない、対等な場をともにつくります。
現在の体制
準備グループと
サーバント型の運営
日本では現在、全国各地でWRAPの活動をしてきたファシリテーターの有志が集まり、 「Taking Action 準備グループ」として活動しています。 準備グループは「中央が何かを決め、指示を出す」組織ではありません。 それぞれの地域の活動をお互いに尊重し、サポートし合える関係をつなぐための サーバント型(奉仕型)のパイプ役です。
将来的には、各地域の運営委員会(5人以上で構成)へと分化していくことを前提としています。 準備グループは、その体制が整った段階で役割を終え、解散します。 カリキュラムは常に現場のフィードバックをもとに更新され続けます。
Taking Action の運営委員会について
地域に根ざした、
自律的な運営のかたち
Taking Action の運営委員会は、各地域で自律的にプログラムを運営するための体制です。 中央集権的な「本部」ではなく、それぞれの地域の実情に合わせて 柔軟に動くことができる、5人以上のメンバーで構成される自治的なグループです。
運営委員会の役割は、地域のクラスやイベントの企画・運営、ファシリテーターのサポート、 そして参加者とのつながりを守ることです。 「上から決める」のではなく、「現場から育てる」ことを大切にしています。
5人以上で構成
運営委員会は最低5名のメンバーで構成されます。リカバリーの経験を持つピアが中心となりますが、支援者や関心のある方も参加できます。
地域の自律運営
クラスの開催・ファシリテーターの育成・地域のネットワークづくりを担います。準備グループに指示を仰ぐ必要はありません。
準備グループとの関係
準備グループはサポート役。運営委員会が自立した段階で準備グループの役割は終わります。対等なパートナーシップの関係です。
運営委員会を立ち上げたい方へ
あなたの地域でTaking Action の運営委員会を立ち上げることに関心がありますか? 資格も認定も不要です。まずは「知る会」に参加して、仲間とお話しください。 準備グループがサポートします。
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